2024年 03月 18日
今月の過去エッセイ 《3月》
昨年はコロナで中止になった高校野球――涙をのんだ先輩たちの分の思いも背負い、この夏、マスク姿の球児たちが無観客の甲子園に戻ってきた。
そして、いざ幕を開けると大雨で再三の順延。雨予報の中、強引に行われた試合では土砂降りの中でプレー、あげく雨天コールドも。そして、最も怖れていたコロナによって辞退を余儀なくされたチームも――
様々な困難が待ち受けていた大会だったが、憧れのグラウンドに立った選手たちは懸命にプレーし、開催されたことに感謝の言葉を述べた。
新チームはもう来年に向けて猛練習を開始しているだろうが、今後以前のような大会が開かれるかは誰にもわからない。
コロナを筆頭に、酷暑、大雨等待ち受けている数々の問題。また、今回のように制約だらけの大会では、あまりに可哀想だ。
突き抜けるような青空の下、吹奏楽にのってチアが踊り、大勢の観客の声援を浴びて、思いっきりプレーさせてあげたい。
でも、ウイルスや異常気象、地球規模の困難は容赦ない。それらに翻弄されながらも、野球少年たちは、これからもずっと夢の甲子園を目指し、ただひたむきに白球を追い続けることだろう。
2021.9.1
2024年 03月 12日
今月の過去ポエム 《3月》
◇ 問 答 ◇
――人はいつかいなくなるのに どうして生きるの?
いなくならないうちに いっぱい楽しむためさ
――辛いことの方が 多くても?
いいことだってたくさんある 気づいてないだけだよ
――親も親戚もあの世に逝っちゃって 向こうの方がにぎやかそう
あの世なんてないさ 逝った人たちは 今生きてる人の心の中にいるんだ
――自分以外の人が 幸せそうにみえるのはなぜ?
君も 誰かにそう思われているかもしれないぜ 人の心の中なんてわからないものさ
――でもやっぱり 私だけ人と違う気がする
人はみんな違うさ それぞれの道を歩いているんだから
――じゃあ私 このままでいいの?
いいも悪いもない 君は君なんだよ